学会長 あいさつ


 

日本養護教諭教育学会第27回学術集会を神奈川県横浜市で開催いたします。

 

会場は、日本の鉄道発祥の地であり、水面煌めくウォーターフロント「みなとみらい21」の玄関口でもある桜木町。開港160年の歴史ある港町から未来都市へと変化を続けるYOKOHAMAをイメージして、メインテーマを「みらいにつなぐ養護教諭のアイデンティティ-新時代の学校教育にいきる実践理論の創造-」としました。

 

児童生徒の心身の健康課題は複雑化・多様化の一途をたどり、きめ細かな配慮がますます必要となっています。一方で先端技術の高度化により、これからの社会は人類がこれまで経験したことのない急激な変化をとげると予測されています。国も「Society 5.0 に向けた人材育成」を掲げ、新たな時代に対応できる教育を求めています。このような中で学校保健推進の中核的役割を果たしている養護教諭にはどのような実践が求められるのでしょうか。

 

 これからの学校教育を考えるために、特別講演の講師としてサイエンス作家の竹内薫さんをお招きし、AIをはじめとする最新の科学技術の動向についてご教示いただきます。またシンポジウムでは養護教諭の実践を内外から長い間みつめてこられた3人の方から、養護教諭のこれからについてご提言いただき議論を深めたいと考えています。ランドマークタワー25階に会場を移した2日目には例年同様、演題発表(口演・ポスター)も行います。日頃の研究成果をぜひご発表ください。さらに課題別セッションとして、教職員とのコミュニケーションに関するセッションと、神奈川県の養護教諭オイカワヒロコ先生とのセッションの2題を企画しています。

 

養護教諭の職制が誕生してから78年。対象とする子どもたちの健康実態に対応して仕事は変化してきました。しかしその根底には時代を超えて変わらない養護教諭のアイデンティティが存在します。この学術集会を通して改めてその本質について考え、本学会が創立以来追究してきた養護教諭の実践を支える理論の構築に迫ることができれば幸いです。

 

今回の開催に際して快く実行委員を引き受けてくださった神奈川県、横浜市および近隣地域の養護教諭関係者とともに、充実した学術集会となるよう準備を進めています。

 

多数のみなさまのご参加を心からお待ちしております。

 

27回学術集会 学会長 鈴木裕子(国士舘大学文学部教育学科教授)